focuson_cultureのブログ

洋服と音楽と映画と。何かに夢中になるキッカケになれば。

【MOVIE】お洒落な映画

 あいにく春の訪れはまだ遠そうだ。寒くて長い冬は、家でのんびり映画を見ることにしよう。

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 火薬の多いド派手なアクション映画や、ハラハラするミステリーも良いけど、街並みが美しいお洒落映画だって、たまには観たいよね。というわけで今回は、大好きなお洒落映画の紹介したい。

 

【アバウトタイム】(2016)

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 僕が人生で一番観ているであろう映画「アバウトタイム」は、最高にスペシャルナイスな映画だ。

 タイムスリップできる事を知ったティムが、運命の人を見つけるためにタイムスリップを繰り返し、次第に人生の素晴らしさに気づいていく話。ティムが"こっち側"に語りかけてくるかのようなメッセージ性のあるラストには注目だ。

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 舞台はティムの地元イギリスのコーンウォールとロンドン。どちらも街並みは最高で、登場人物の服装も何か良い。

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 観た後は必ず、毎日を大事に生きよう...と思う映画の一つだ。

 

 【ミッドナイト・イン・パリ】(2011)

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 ローカルの先輩 喫茶ボロンジのコバユカさんは、釧路を代表する映画好きだ。そんな彼女も大好きな、ウディ・アレン監督の「ミッドナイト・イン・パリ」は、お洒落映画の代表だろう。

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 序盤にはパリの街並みがこれでもかというほど映し出され、誰もがその世界観に心を掴まれるだろう。

 そんな今作は、ハリウッドの脚本家ギルが、大好きな1920年代前半のベルエポック期にタイムスリップしてしまう映画だ。

 古き良き時代と称されるベルエポックは、1900年台初期から第一次世界大戦までの、パリの華やかな時代だ。芸術・小説・建築が発達し、芸術と服装が結びついた、服飾史においても非常に重要な時期だと言われている。

※今作でのベルエポック期(古き良き時代)は1920年代とされる。

 

 物語では、その時代に活躍したピカソヘミングウェイ、ダリ、フィッツジェラルドなど大物芸術家が登場する。個性の強い彼らには大注目だ。

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 過去と現在を比べて、「昔は良かったな」と考えたことは、誰もが一度はあるだろう。ギルが1900年台初期のパリに憧れるように、僕は80年代のアメリカに憧れを持っている。しかし、憧れる時代に行ってみると、そこで生きる人たちもまた、過去に憧れを持っている。ベルエポック期はいつなのか。存在するのか。

 私たちが想像する「華やかで美しい憧れるパリ」も、住む人々にとっては現実の場所。私たちが他国に憧れるのは、そこが現実ではないからなのかもしれない。

 なんだか深い話になったが、お洒落なだけではなく哲学的なのがウディ・アレン映画だ。

   【マイ・ブルーベリーナイツ】(2007)

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 歌手のノラ・ジョーンズが主演の「マイ・ブルーベリー・ナイツ」も、スペシャルナイスな映画だ。

 舞台はニューヨーク。エリザベスが彼に振られる場面から物語は始まる。振られたことがキッカケで、彼の家の隣にあるカフェに出入りするように。

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 毎晩、"売れ残った"ブルーベリーパイを取っておいてくれる店主のジェレミーとエリザベスは徐々に惹かれ合うが、元カレに振られたトラウマからエリザベスは一歩を踏み出すことが出来なかった。

 エリザベスは、そんな呪縛からの解放を求めるように、長い旅に出ることに。

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 メンフィスやラスベガスを旅する中で、彼女は人生につまずいた人たちと出会い、自身と彼らを照らし合わせる。次第に「人を愛し、信じることは何なんだろう」と考え、その答えを見つけていく。

 フランス映画とアメリカ映画をミックスしたようなお洒落映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」は、お洒落な女子が絶対に好きなやつだ。

   【アメリ】(2001)

 お洒落映画のド定番「アメリ」は、もちろんハズせない。

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 フランスはパリに住むアメリは、カフェ・デ・ドゥ・ムーランで働くチャーミングな女の子。しかし彼女は子供の頃から空想癖があり、独自の世界観を持つ変わった性格の持ち主だ。

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 自分のことに関して不器用なアメリがある青年ニノに恋をして、次第に自分の世界から抜け出していく。

 ミステリアスな登場人物と、緑赤の独特な色合いにハマると、もう抜け出せない。

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 「ミッドナイト・イン・パリ」には無い、パリの魅せ方だ。

 

  【ワンデイ】(2011)

 最後はアン・ハサウェイ主演の「ワンデイ」にしよう。

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 真面目でしっかりしたエマと恋多きデクスター2人の23年間の「7月15日」を描いたストーリー。初めて会った7月15日から、互いに惹かれあっていたはずなのに、なかなか踏み出せない友達以上恋人未満な2人。そして、運命の7月15日が近づいていく。

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 ワンデイはアン・ハサウェイが綺麗で街並みも美しいお洒落映画なんだけど、ここでは絶対に言えない事が起こる。好みの分かれる映画の一つだと思うから、観てどっち派かを聞かせて欲しいな。

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【最後に】

 映画は良い意味でも悪い意味でも、感情や価値観を揺さぶってくれる。映画館を出るときの足取りを軽快にしてくれる映画もあれば、家に帰るまで考えてしまう後味のある映画もある。TSUTAYAでレンタルする時も同じだ。

 どちらにも共通している事は、人々に語りかけ、影響を与えるということだろう。

 さあ、今日は何を観ようか。