手ぬぐいブランド hirarliの魅力とは?
日本の染色技術は素晴らしい。藍染だってそうだし、桜染め、草木染め、いろいろある。
江戸時代から和晒産業が続く大阪府堺市には、昭和36年創業の竹野染工という工場があります。
小さな工場で作られるブランドhiraliの手ぬぐいには、素晴らしい技術が詰まっています。
今回は竹野染工のhiraliについて紹介したいと思います。
【手ぬぐいとは?】
汗や水を拭き取ったり、顔や体を拭くために作られた木綿の平織り布のことです。
その他、寒暑除けや塵除けなどにも使われていました。
もともと手ぬぐいは奈良・平安時代に起源があるとされており、全国的な普及は綿織物が流通した江戸時代からとされています。
【手ぬぐいの特徴】
①乾きやすい
おそらく多くの人が既に知っていることだと思いますが、手ぬぐいの一番の特徴は乾きやすいということです。では、なぜ乾きやすいのか。それは、他の製品と違う作りにあります。
手ぬぐいは、必ず両端の縫い目がありません。この切っ離しのようなディテールが乾きやすさの最大の秘訣になります。また、僕自身この縫い目のない点に愛くるしさを感じています。
②経年変化
手ぬぐいは、基本晒しを染めています。そのため、洗うほどに色落ちが生じます。
また、使い込むほどに柔らかくなじんでくるのも経年変化の一つです。
意外と長く使えて、味が出てくるのも手ぬぐいの魅力でもあります。
【和晒しとは】
一般的な晒しとは糸に付いた不純物を取り除く工程のことを指します。その中でも和晒しとは、釜に生地を詰めて緩やかな水流で2~3日ゆっくりと時間をかけて焚きこむ手法です。時間をかけることで生地にはストレスがかからず、柔らかく吸水性に優れたものが出来上がります。
focuson-culture.hatenablog.com
(晒しについては、前に書いたタオルに関する記事で詳しく書いておりますので、そちらもご覧いただけたら嬉しいです。)
【竹野染工hirali】
ロール捺染による両面染色技術をもとに、「重ね着の色目」という日本古来の色彩文化に着想を得たブランドです。
手ぬぐいの両面染色できる技術を持ったファクトリーとしては、全国で唯一です。染色技術が世界で最も優れているといわれる日本で唯一ということは、まさに世界一の染色工場ともいえるでしょう。
【重ねの色目】
古来から自然の色彩を衣服へと取り込んできた日本。hiraliは四季の変化が豊かだった日本だからこそ生まれた季語をモチーフに、日本の色彩文化を再解釈した「重ねの色目」を大切にしています。
商品紹介
【風光る】春
春の風が光り輝くようだ という意味を指す季語。春に吹く爽やかな風色と明るい太陽の光をイメージさせるカラーパターンです。模様はお気づきかもしれませんが、風車の模様です。
【解夏(げげ)】夏
夏らしい青が新鮮な解夏は、爽やかでこれからの季節にピッタリな商品です。
解夏とは、僧侶が四月から90日間かけて行う夏季修行の終わりのことを言い、やがてそれが季語として使われるようになりました。
模様は分銅繋ぎと呼ばれるもので、縁起がいい模様とされています。
(就職活動で上京するので、縁起が良く、東京の暑い夏に耐えるという想いを込めて解夏うを選びました!)
【秋の水】秋
秋になると、水が清らかになるということから生まれた季語。表裏の赤・紫は秋の山々に映える色が使われています。
【雪あられ】冬
雪の結晶にできる微細な氷の粒が付着した雪あられ。カラーパターンは、雪あられの出来やすい冷え込んだ朝夕からの着想です。
【まとめ】
今回は世界一の手ぬぐいブランドhiraliについてでした。いかがでしたでしょうか。
僕自身、まだたくさん所持しているわけではないので、その季節に合わせてパンツのポケットに忍ばせられるように揃えていきたいと思います。
最近はなかなか忙しく、ブログもYouTubeも投稿頻度が下がってしまっているのですが、定期的に更新していきたいと思っていますので、ご覧いただけたら嬉しいです!!
【サイトURL】
hirali
・http://takenosenko.jp/hirali/#sec_concept