focuson_cultureのブログ

洋服と音楽と映画と。何かに夢中になるキッカケになれば。

【LIFESTYLE】タオルのすヽめ

 今回は、タオルについてのコラムです。 

 私はサウナが大好きで、銭湯に持っていくタオルをその日の気分で変えられたらと思い、タオル収集を趣味の一つとして始めました。普段必ず使うものだからこそ、少しでも心地の良くて気分の上がるものを使いたい。こう考えてしまう性分です。

 そこで今回は、今までに集めてきたタオルの作りや歴史について、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思います。

 

層雲峡温泉 黒岳の湯】

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 1枚目は、層雲峡温泉にある黒岳の湯でもらったタオルです。銭湯の名前がプリントされてあるので、銭湯との相性は抜群です。

 この安っぽいタオルは、乾きやすく体を洗うときにも使えます。気を遣わずに使用できるのでとても重宝しています。

 

今治タオル】

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 愛媛県の名産品「今治タオル」。誰もが知るこのタオルは、やはり非常に心地良いです。何故心地が良いのか。その理由は、伝統的技術と最新技術、環境にあります。

 

今治タオルとは〉

   愛媛県北部で120年の歴史を刻んできたタオル。「気付けばいつも傍にある」という願いを込めて作られています。

 今治タオル産地に流れる水は、重金属が少ない軟水が特徴です。タオル生産時の晒しや染色に適しているこの軟水が、国内最大規模のタオル生産地を支えてきました。これが、先ほど理由の一つとして挙げた「環境」です。

 また、1つのタオルを作るのに、これだけの工程があります。

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 今治タオルには、妥協しない日本のものづくりの魂が宿っています。

 

今治タオルの特徴〉

  • 柔らかい
  • 吸水性
  • 脱毛率が低い
  • 色落ちしない

 今治タオルが柔らかいのは、柔らかい綿を甘く撚った糸をパイルにしているためです。また、吸水性に関しては、水に浮かせた後5秒以内に沈んだタオルのみを出荷しています。そして、上に書いた環境と技術によって、色落ちのしない染色が可能となります。

 

今治タオル/Fresh Service】

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 365日、病み付きになるタオル。毎朝の洗顔後に、最高に肌触りの良いフェイスタオル。今治タオルのなかでも最高品質とされるTHING FABRICSは、僕が所有するタオルの中で最も高級なタオルです。是非写真をズームしてみて下さい。緻密で凄さが分かります。

 希少素材である超長繊維綿のみを使い、撚り回数をコントロールしたファブリックは、毛羽が極めて少なくシルクのような肌触りです。

 「TIP TOP 365 TOWEL」をメンズライクなカーキで色別注した<Fresh Service>のタオルは言うまでもなく心地良く、ヘビロテしてしまいます。

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 Fresh Serviceは、最近僕が気になるブランドの一つで、架空の運送会社をイメージしたモバイル型コンセプトストア。ディレクターは南貴之さんという方で、1LDKのディレクターを務めていた方でもあります。

 決まった場所や決められたコンセプトに縛られず、衣食住にまつわることを色々な場所で不定期に開催しています。

 

【シントウ・タオル/YUKINE】

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 日本の素晴らしいタオルは、今治だけではありません。泉州タオルメーカー「シントウ・タオル」もまた、心地良いタオルを作るメーカーです。

 

泉州タオルとは〉

日本のタオル誕生の地 大阪府泉佐野市で生産される、130年の歴史を持つタオル。

泉州タオルは「後ざらし製法」と呼ばれる伝統技法を守り続けてきました。

"さらし"とは、糸に付いた不純物を取り除き、白くする工程です。付着している油分や不純物をきれいに全て取り除き、漂白・水洗いをすることで、"綿"本来の特性を最大限に活かす事ができます。

 一般的な"さらし"は、糸の段階で行われますが、生地が織り上がった後でさらしを行う"後ざらし製法"は、吸水性に優れ、清潔で肌触りが良いのが特徴です。

 

 シントウ・タオルは、泉州の伝統製法を継承しつつも、時代の流れに呼応したタオルを作るメーカーです。

 3種あるタオルの1つ「YUKINE」は、後ざらしに倍の時間をかけています。手で握ったときにキシキシという感触は、吸水性の高い証拠であり、まるで積雪のよう。縦糸のパイルに白、横糸に色バリエーションを加えているので、カラーがとても可愛いです。

 僕の所有するタオルの中で最も吸水性とコスパに優れたタオルです。是非写真をズームしてみて下さい。他のタオルよりもパイル一つ一つが長い事がわかります。

 

明治大学のサウナ用タオル】

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 最後は明治大学のタオルで締めます。卸業者がよく作るこの安っぽいタオルは、サウナにピッタリだと思います。それに明治大学って文字がポップでなんか良い。

 このタオルは、明治大学駿河台キャンパスにある購買で買ってきた思い出のタオル。明大の購買には、タオルからベースボールシャツまで取り揃えられていました。

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 こういう遊び心もたまりません。ディテールは細部に宿るのです。

 

【タオルまとめ】

 以上、『タオルのすヽめ』でした。糸の撚りや種類・環境など、産地によってタオルに大きな差が出ることが分かっていただけたでしょうか。安っぽいタオルも、今治タオルも、泉州タオルも、どんなタオルにも個性があります。これからも心地良いタオルを見つけ次第、皆さんに発信していきたいと思っています。

  連載記事にしようと思います(笑)

・Fresh Service

 https://instagram.com/freshservice_headquarters?igshid=1fs2tpintz9gz

・シントウ・タオル

 https://shinto-towel.shop-pro.jp

   https://instagram.com/shintotowel?igshid=1111hsz6kxg52