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The Standard #2 ~Ralph Laurenの魅力~

 この世には、男なら絶対に買わなければならない銘品というものが存在すると、僕は思っている。男なら誰もが憧れを抱くブランドの魅力の魅力について発信したい。と思って始めた、永遠の定番を紹介する連載企画『The Standard』

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 第2回目は、Ralph Laurenについてだ。

 

【Ralph Laurenとは】

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  アメリカニューヨーク出身のデザイナーラルフ・ローレンが設立したブランド。

 老舗紳士服ブランドBrooks Brothersと並び、アメリカン・トラッドを代表するブランドの1つで、老若男女世界中から愛される世界的ブランドである。

 

【Ralph Lauren Story】

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  ラルフ・ローレンの歴史は、1967年にまで遡る。以前ネクタイのセールスマンとして働いていたラルフ・ローレンは、ブルックス・ブラザーズへ営業を行ったことがきっかけで、ファッションの世界へ進出する。そして1967年、主流だったタイよりも少し幅のあるワイドタイ「POLO」を発表したことで、ラルフ・ローレンは世界に名を轟かせる。

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 1986年にパリに初の路面店を出店した頃、ファッション・アイコンとしても有名なウディ・アレン監督の映画『アニー・ホール』でダイアン・キートンラルフ・ローレンを着用。そのファッションは「アニー・ホール・ルック」として大流行を巻き起こした。それ以降、「華麗なるギャツビー」を始め、映画衣装の政策にも多く携わっている。ラルフ・ローレンは映画史においても重要なキーワードの一つとなのだ。

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 1993年から始まったジーンズレーベル「RRL」やラグジュアリー向け「Purple Label」、さらには古着としても圧倒的な人気を誇るなど、幅広い年代に受け入れられたブランドであることは間違いないだろう。

 

【Ralph Laurenの世界観に迫る】

 アメリカン・トラッドとしても地位を誇るラルフ・ローレン。では、Brooks Brothersをはじめとした他のブランドにはない”ラルフ・ローレンらしさ”とは、どこにあるのだろうか。

 

 アメリカでは、Ralph Laurenについてこう語られることがある。

「もし生涯で1つのブランドを着続けなくてはならない時、間違いなくラルフ・ローレンを選ぶ」

 これは、ラルフ・ローレンが本物のみを取り扱っている。ということを裏付けた言葉だと考える。

 

 こんな逸話もある。

 ある時、ラルフ・ローレンのバイヤーが、とても大きな絵画を本社に飾った。それはとても価値のある高価な絵画だったが、バイヤーは自身の経験と目利き力を使い、1億円もの大金で落札した。

 しかし。実はその絵画は、2000万円ほどの価値しか持たないものだった。

 面白いのはここからだ。ラルフ・ローレンの本社には、この絵画をいまだに飾っているというのだ。そこには「本物を見る目を養わなければいけない。これはその戒めである」という意味が込められているそうだ。

 

 上流階級の出身ではない、決して恵まれた少年時代ではなかった彼が作る「イギリスの伝統をアメリカ流にアレンジしたスタイル」には、そのようなバックボーンがあり、そこにラルフ・ローレンの哲学・らしさが詰まっているのだ。

 

【銘品1】ポロシャツ

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 ラルフ・ローレンの銘品と言えば、真っ先に浮かぶのはポロシャツだ。

 1972年に登場して以来、他の類似品にも決して負けることのなかったラルフ・ローレンのポロシャツ。仏ラコステのスポーティや英ジョンスメドレーのエレガントとはまた違う、アメリカらしいラギットなポロシャツは、男として一枚は持つべき銘品である。

 私自身、ポロシャツへの思い入れは人一倍強い。海の目の前で育ってきた自分にとって、ポロシャツは切っても切り離せないアイテムの一つだ。ファッションを楽しいと思った最初のキッカケもポロシャツだった。そんなこともあって、ポロシャツは6年間毎年買い足しているのだが、今年はラルフ・ローレンかなと思っている。

 

 

 

【銘品2】タイガー・カーディガン

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 アメリカン・トラディショナル・スタイルをこよなく愛したアイビーたち。彼らのカレッジ・スタイルを想像させるような、クラシカルでアイコニックなカーディガンもまた銘品の1つと言っていいだろう。

 1993年のpoloタイガーパッチ付きジャケットからインスピレーションを受けたこの〈Polo タイガー・カーディガン〉は、今の時代にもピッタリな一着だ。アイビールック・プレッピー・ルックがトレンドの1つとされているため、それを想像させるアイテムは間違いない。

 ショールカラーやストライプ、カレッジチーム・パッチ、背番号、さらには隠しステッチの内ポケットなど、しっかりと再現されたカーディガンは、ヴィンテージマニアでもあるラルフ・ローレンの世界観そのものだ。

 【お知らせ】Ralph Lauren × BEAMS

 そして最後にお知らせです。3月19日にBEAMSラルフ・ローレンのコラボ商品が登場します。(BEAMSと特に関わりがあるわけではないのですが、両者とも大好きなので勝手に告知させてください。笑)

 BEAMSラルフ・ローレンとコラボするのはこれで三回目。

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 お気づきになられた方いるでしょうか。待望の第三弾では、なんとプレイヤーロゴが右に移動しているのです。

 ちょっとしたことだと思うかもしれませんが、実はこれ歴史あるラルフ・ローレンの中でも初めての試みなのです。ちょっとしたことではありますが、世界初の別注なのです。

 カラーは黒・白・灰・紺・赤の5種類とバリエーション豊富で、型は定番のポロシャツ・Tシャツとなっております。

 このほかにも、2パネルでカラーを変えたバケットハットや、購入者限定のショッピングバッグなど、BEAMSらしい別注の数々が。

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 ラルフ・ローレンが大好きなBEAMSの方が別注している〈Ralph Lauren×BEAMS〉。BEAMSが行う別注には、どんな時も相手へのリスペクトが隠れているのです。

 (隠れ切れていないのもまたBEAMSらしいですが)

 

【終わりに】

 今回はRalph Laurenの魅力について迫りました。Brooks BrothersからのRalph Lauren。王道ばかりを責めておりますが、王道こそStandardなのです。

 万人がいいと言うものには、良いと言われる理由がある。歴史あるブランドには、その歴史の分だけエピソードがあるのです。。。