focuson_cultureのブログ

洋服と音楽と映画と。何かに夢中になるキッカケになれば。

【FASHION】barbourのお話

 このブログは、僕の好きな洋服・音楽・映画を軸に、皆さんの「何かを好きになるキッカケ」をお届けするコラム。

 記念すべき第1回は、今年で125年周年を迎えたbarbourのお話。

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 このbarbour"bedaleSL"は、私の人生を語る上で絶対に外せない洋服。と言うほどに、思い入れがあり、運命的な出会いであった。

 今回は、バブアーの始まりと、その魅力についてお話ししたい。(個人的な意見もあるが)

 

 1894年、イングランド北東部のサウスシールズでbarbourは創業した。荒れ狂う北海、厳しい寒さと天候が特徴的だった創業地サウスシールズは、大河の河口に位置する港町だ。

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 サウスシールズでの中心的な産業は、やはり漁業。タラやニシンの漁が盛んだった。厳しい環境下でも、生活や家族の為に懸命に働く漁師や労働者の姿を見た創業者ジョン・バブアーは、コットンクロスにワックスを染み込ませたウェアを創る。これが、barbourの始まりである。

 ワックスを染み込ませる事で実現した高い防水性と防風性が、当時彼らには画期的であり、その機能性が噂となり、サウスシールズに住む人々へbarbourの名は広がっていった。

 これが、私の愛するbarbourの栄えある歴史の始まりである。

 barbourが世界に名を轟かせたお話、世界大戦とbarbour、バイクレースのお話など125年の歴史はまだまだあるのだが、今回はこのくらいにしておく。

 

 さて、私の一部でもある"bedaleSL"の話をしたい。

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 bedaleとは、barbourの中でも絶対的な人気を誇る、超定番のオイルドジャケットだ。

 bedaleは、1980年に5代目マーガレット・バブアーによって創られた、乗馬用のアウターウェアだ。馬に乗った時に邪魔にならない絶妙な着丈と、ボタン式のベンツ(簡単に言えばスーツでいうところの後ろの切り込み)が特徴だ。使う人の事を考えて作られている事が分かるだろう。

"bedaleSL"は、英国人よりも小柄な日本人にも合うように作られた、日本限定の現代的なモデルだ。bedaleに比べ、身幅が1.5cmほど狭く、スリムな印象になるのが特徴である。

 個人的にbarbourの魅力は、歩んできた歴史と、英国王室(チャールズ皇太子エディンバラ公エリザベス女王)が認めた称号ロイヤルワラント、経年変化だと思っている。(挙げればもっとある)無骨で、漢臭く、何よりも無条件にカッコいいのだ。

 

 barbourの魅力を伝えることが出来ただろうか。今回のコラムを読んで、barbourの輝かしい歩みについてもっと知りたいという方が少しでもいてくれたら嬉しく思う。

英国で生まれ、英国で育ち、愛されてきた国民的ブランドbarbour。125周年の歴史に袖を通してみてはいかがだろうか。